1999年3月  Back

 炎
ご近所の陶芸家を訪ね窯焼きを見学させて頂く。信楽の穴窯、感動の一時だった。窯の中で炎が舞う、思いも付かない炎の色、白く透明な炎だった。薪をくべる合間に窯の中に作品が時々見える、真っ白な作品が揺れ動いていた。全く釉薬を使わずに仕上げる信楽、焼物の原点。作品を拝見できる週末が待ち遠しい。
1999/3/10

 嘘
木曜日:あやこさんは見えない目で自分の不注意でも無いのにゴメンナサイを繰り返している。私の仕事の忙しさとの妨げになってしまった事を気にしているようだ。ベットサイドで仕事をしようと思い、書きかけのプログラムを持ち込んだが全く仕事が手に付かない。やむえず隣でメールを書き始める。彼女は私がインターネット以外でPCを使っていると仕事と思っているようなので、少しは安心してくれているようだ。
 先ほど病院から電話がある。明日退院が出来るとのあやこさんの嬉しそうな声、長い1週だった。真冬に逆戻りした7日間、明日から又春が戻ってくる。
1999/3/8


 天然素材
今日はあやこさんの友人のお子さんの結婚式だった。残念ながら出席できなかった。事の顛末は先週月曜にあやこさんが美容院で受けたヘアー・マニキュアから始まった。東南アジアのある植物で髪を染めた、最近TVやマスコミに取り上げられているものだ。謳い文句は天然=安全らしい、当日の夕方から頭部にカユミが起き翌日(火曜)近所の開業医で診察を受ける。単なるアレルギーとの事でカユミ止めの薬をもらう。その翌日(水曜)の朝カユミは腫れに変わり両瞼は塞がり全く見えない状態になる。隣町の総合病院で再度診察を受けるとその場で緊急入院となる。大量のステロイド点滴で腫れは収まり、金曜の夕方には両目も見えるようになった。昨日(土曜)は外泊許可をとり今日の昼まで自宅に戻れる状態に回復、あと3・4日で退院の目処かついた。ネットで検索をすると天然の染料、化学物質を全く使わずアレルギー体質にも安全の文字、あやこさんはアレルギー体質ではなかった。あやこさんには寂しい思いをさせたが友人の誰にも連絡をしなかった。あの状態のあや子さんの顔を見せたくなかった。
1999/3/7



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